地中熱利用の重要性については今更申し上げるまでもありませんが、唯、初期投資が非常に高く付くのがネックになっています。
特に地中熱井戸の掘削等に莫大な経費が掛かりますので、それを既設の消雪パイプ井戸を其のまま利用出来れば、井戸採掘費が略ゼロに成りますので此の方法を考えました。
当小千谷市には自治体・企業・個人の消雪パイプ用井戸が多数ありますが、地盤に砂利・玉石・砂岩等固い地層が含まれており、他所より金が掛かる。
- 消雪用井戸は必ず数年おきにメンテナンスが必要で、一旦施設を地上に引き上げ井戸の中を掃除して泥・砂・ゴミを除去しポンプや揚水管を点検修理し再度施設を井戸の中に吊り下す時に、当工法で図示の様に熱交換器を井戸底迄で下げて置く(これが重要です)
- 施設の設置完了後熱交換器に不凍液を入れヒートポンプに接続・温度測定器取り付け室内機に接続して工事が完了、試運転となる。
- 冬期間消雪パイプを使用すれば地下水位が下がりますが、ポンプの下は常に熱交換器は地下水に浸っており熱交換には支障がない。また夏はヒートポンプを使用して水温が上昇したらポンプで地下水揚水すれば、新しい地下水が流入し温度は元に戻り温度の変化はない。
揚水した水を使用しないのは冬季渇水した時用を為さないし、水を使用すると諸機器が錆びが出て故障の原因となるからです。 - 此の実験で地上迄どの位温度ロスが有るか夏冬モニタリングして成果が新規に井戸を掘った値に遜色なければ実用化は間違なく出来ると思う。
なお小千谷地域の地下水温は平均14度内外です。 - 此の事業の具体的実現性は、施設の構造等には物理的に可能であり、着想・内容については専門家(新潟県地中熱利用研究会)に見て確認して貰いました。
- 当社は総合建設業者ですが以前から新分野への進出は考えており、今後公共事業は維持管理事業に重点が移り、其の一環として既にTVカメラ依る下水道管路内等の調査・下水道管維持修繕工事・マンホール非開削更生工事の協会員となっています。
最近地中熱利用が盛んになり、今回の実験を決意しました。
又配管等設備工事や水温測定モニタリングの企業の幹部は仲間で協力賛同得ている - 既存の技術は井戸掘削に経費嵩み、普及が今一ですが此の工法では既設の井戸を夏冬利用出来、クリーンエネルギーを享受できるので、国策に沿い、差別化は出来る。
- 市場性は此の実験で成果を更に研鑽してコストダウンすれば企業・民間の需要はある。
- (セキスイ科学工業新潟事業所さんのご協力も得ています)
更新日:2015 年 2 月 16 日 月曜日